株式会社ムラカミ 防災・避難用品カタログ Vol.33 2026
05 06 ~ いま、備えを考える~ 近年、日本各地で地震活動が活発化しています。政 府の地震調査委員会によると、南海トラフ地震や首都 直下型地震などの巨大地震は、今後30年以内に発生 する確率が高い数字で予想されており、加えて豪雨 や台風、山林火災など複合災害のリスクも高まってい ます。災害は「いつか」ではなく「いつ起きてもおかし くない」状況。いまこそ、人命と生活を守るための備 えが必要です。本カタログでは、災害時に役立つ防 災用品や避難所での生活を支えるアイテムを幅広く掲 載しています。いざという時に備え、地域と家庭でで きる準備を、今から始めましょう。 災害への備えの重要性 ●公助の実情 災害時、行政による支援(公助)は不可欠ですが、発災直後は 人員・物資ともに不足し、すべての住民に十分な対応を行うこと は困難です。内閣府の調査でも「発災から72時間は自助・共助が 中心になる」とされています。 ●自助の努力目標 家庭や個人での備えが、命を守る第一歩です。飲料水・食料・ 衛生用品・簡易トイレなど、最低3日分、できれば1週間分の備 蓄が推奨されています。また、避難経路や家族との連絡手段を 事前に確認しておくことも重要です。 ●なぜ重要? 日本の避難所は、「緊急時の集合場所」として機能しますが、災 害が長期化すると生活環境の質に大きな課題が生じます。今後 はより一層、生活の質を維持できる「居住空間」への進化が求め られており、スフィア基準は「人間の尊厳を守る最低ライン」とし て、自治体や支援団体が参考にすべき指標です。 大震災 迫 り く る 災害時に開設される避難所は、命を守るた めの重要な拠点です。しかし、その環境は決 して一様ではなく、年齢や健康状態、季節、 さらにはペットの有無など、様々な要因が生活 の質に影響します。一般的な避難所の現状 や、福祉避難所の役割、性別や年齢への 配慮、冷暖房の課題などを理解することは、 より良い備えにつながります。 1997年に国際赤十字などに よって策定された ス フィア基準。 災害や人道危機の際に、 避難所や支援活動で 最低限守るべき生活環境の 国際的な指標です。 避難所の環境 スフィア基準とは? ●一般的な避難所 学校の体育館やコミュニティーセンター、公民館などが多く、広 い空間に段ボールや毛布で仕切りを作る簡易的な環境が一般的 です。寝袋や簡易ベッドで睡眠を取ります。 ●被災民の年齢 高齢者の割合が高く、要介護者や持病を抱える人も多いのが現 状です。乳幼児や妊婦も一定数含まれるため、年齢層に応じた対 応(食事、医療、衛生)が必要です。 ●性別構成 男女比はほぼ半々ですが、避難所生活では女性特有の課題(生 理用品、授乳スペース、防犯対策)が顕在化します。性別に配慮 した空間づくりが重要です。 ●福祉避難所 高齢者、障がい者、妊婦など、特別な配慮が必要な人を受け入 れる施設が災害時には重要です。バリアフリーや医療対応が整っ ていることが条件です。 ●季節による環境(冷房・暖房) 夏は熱中症、冬は低体温症のリスクが高まります。体育館などは 空調が不十分なことが多く、簡易冷房・暖房機器や断熱資材の 備えが不可欠です。 ●ペットの扱い ペット同伴避難は原則認められていますが、専用スペースやケー ジが必要です。鳴き声や衛生面でトラブルが起きやすく、事前に 自治体のルール確認が重要です。 居住スペース 1人あたり最低3.5㎡以上 (プライバシー確保が理想) 水の供給量 1人1日あたり最低15リットル (飲料・調理・衛生用) トイレの設置 20人に1基以上 衛生・健康 感染症予防、手洗い設備の確保 食料 1人1日あたり2,100kcalを目安 主な内容
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